発達障害児者と一緒に博物館を楽しむために「てこぽこさんとはくぶつかん」の取り組み


2023年4月2日に開催された「ハッタツソンフェス2023」。専門家による特別講演や民間企業や団体の取り組み事例などさまざまな講演がオンラインで行われました。

今回はそのセッションの中から、大阪市立自然史博物館で活動されている、発達障害のある子どもたちと博物館をつなぐ「てこぽこさんとはくぶつかん」の代表で精神保健福祉士の竹村さんと、副代表で大阪自然史センター所属の西澤さんに、博物館ではあまり取り組みがなされてこなかった「発達障害」に焦点を当てた活動についてお話しいただいたセッションレポートをお届けいたします。

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■「てこぽこさんとはくぶつかん」とは?

西澤さん:大阪市自然史博物館で活動する、博物館と発達障害のある子どもたちを楽しく結びつけたいとの思いで、さまざまな活動をする団体です。発達障害の特性でよく言われる「でこぼこ」から、よりソフトでかわいい音の「てこぽこ」と名付けました。

もともと博物館の「なにわホネホネ団」という標本作成サークルの活動中に起こった困りごと(刃物を使うために使い方など注意するが、うまく伝わらないなど)を解消するために、情報の伝え方という観点から、発達障害や配慮について学び、考えたいという思いから始まりました。私は障害というと視覚や聴覚など身体障害のイメージが強く、段差の解消や展示の音声ガイドなどの対応がイメージとしてあり、情報の入り方に対する配慮や対策などはあまり聞いたことがなかったからです。

そういった、私がまだ知らない困り事をもってる人たちと博物館を繋ぐために、どういうことが必要かということを学ぶための集まりとして「てこぽこさんとはくぶつかん」を立ち上げました。

■「てこぽこさんとはくぶつかん」の目的

活動の対象と目的について記された文章が記載してあるスライド以下文章

活動の対象と目的
①発達障がい児とその支援者に博物館を「社会資源」として認識してもらうこと
②博物館関係者の中での発達障がいの認知と正しい理解を深めること

社会的資源とは?
「利用者がニーズを充足したり、問題解決するために活用される各種の制度、施設、期間、設備、資金、法律、情報、集団、個人の有する知識や技術等」の総称
「精神保健福祉用語辞典」

竹村さん:「てこぽこさんとはくぶつかん」は以下の二つを目的としました。

①発達障害児とその支援者に博物館を社会資源として認識してもらうこと

②博物館関係者の中での発達障害の認知と正しい理解を深めること

社会資源とは、利用者がニーズを充足したり問題解決するために活用される各種の制度、施設、機関、設備、資金、物資、法律、情報、集団、個人の有する知識や技術などの総称です。

要するに「使えるもの」として、広くみんなが使える資源として博物館を利用してもらいたい。でも、まだそうなっていないのが現状です。

福祉業界では博物館の場所すら知らない人もたくさんいます。「静かにしないといけない」などというイメージがあって、社会資源であるということが福祉事業所向けの広報からも外れてしまっているという気がします。

また、2番目の「認知と理解」は、博物館に関わる人が発達障害について全然知らないと、人によって対応がバラバラになってしまいます。それでは当事者を混乱させてしまうので、対応のトーンをそろえるために皆で知ろうという取り組みです。

今、二十人ぐらいがスタッフとして関わっていて、福祉系のルーツを持ってる人と博物館経営のルーツを持ってる人がこのテーマに惹かれて集まってきています。また、アドバイザーとして学芸員や医師、教育の専門家などにもお願いしています。

■博物館側の背景

博物館にはICOM(国際博物館会議)という国際的な組織があります。そこで、2023年1月に定義された新しい博物館の定義があります。

「博物館は有形及び無形の遺産を研究、収集、保存、解釈、展示する、社会のための非営利の常設機関である。博物館は一般に公開され誰もが利用でき包摂的であって多様性と持続可能性を育む。倫理的かつ専門性を持ってコミュニケーションを図り、コミュニティの参加とともに博物館は活動し、教育、愉しみ、省察と知識共有のための様々な経験を提供する」というものです。

ここに「誰もが利用でき」とあります。つまり、今博物館にまったく来ることができない人たちにも利用できるように、博物館が努力しなくてはいけないということが明記されました。

また、「公共施設に求められる合理的配慮」として、一般社団法人日本自閉症協会が2019年7月、厚生労働省に対して「障害福祉・障害者雇用対策関係予算等に関する要望」が出されています。

他にも、発達障害者支援法があります。発達障害を「自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥、多動性障害、その他これらに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において出現するもの」と定義し、発達障害のある人がそれぞれのライフステージに合った適切な支援を受けられる体制を整備するとともに、この障害が広く国民全体に理解されることを目指す法律です。

もう一つは、障害者差別解消法です。この中に記載されている「行政及び事業者に対し」の中の「事業者」についてよく調べてみると、繰り返しそのサービスを提供するもの、として、有償無償関係なく私たちのようなボランティアサークルも含まれていると分かりました。

このように、最初のきっかけは、サークル活動の中のちょっとした困り事だったんですが、社会的にも博物館という場所をいろいろな人が使いやすくしていこうという流れにつながって今に至っています。

■活動を始めるきっかけ

西澤さんがzoomを介してオンラインでプレゼンしている様子のスクリーンショット
一枚のスライドが共有されている。
以下スライドの文章

そこで問題です
「個々の場面において」...
「意思の表明があった場合」と言うけどそもそも博物館で意思表明できるほど博物館は親しい存在になっている?
↓
いや、ない。
「合理的配慮」を考えるためには、まず当事者や支援者との関係性作りが必要
で、誰が、どうする?

西澤さん:しかし3年前、活動を始めるときに私が疑問に思ったのは、文章の中に「個々の場面において意思の表明があった場合」と書いてありますが、博物館はそんな人達にちゃんと意見を貰える状況にあるのかなということでした。

そもそも博物館を知らないとか、来ても元々縁遠い人たちが来て「これが障壁です」って言ってもらえるわけもない。なので私たちのユニットがまず最初にやらなきゃいけないことは、どんな人がいてどんなイメージを持っているのかを、関係を作りに出かけて行くことかなと思ったんですね。

そこで、そういう活動をしようと思っていた時に「何で学芸員さんじゃないの?」とか「博物館の職員やればいいじゃない」とか「自治体の仕事でしょ」と言われたこともありました。

でも、そうじゃないなって思った根拠が次にあります。

日本博物館協会が十年前に、「博物館関係者の行動規範」というものを出しています。その中に博物館関係者とは誰かということが書かれていて、そこでは別に館職員や学芸員さんだけじゃなく、私達みたいなサークル活動する市民、ボランティアさんとかも含めた博物館に関わろうとする人たちを広く関係者と呼ぶと解釈を位置づけています。

ということは私たちも博物館関係者です。博物館を良くするための活動は、博物館のことを考える人がやったらいいんです。必要だなと思った私たちがまず始めていいという根拠になると思い、頑張ろうと思いました。

■活動の内容

西澤さんがzoomを介してオンラインでプレゼンしている様子のスクリーンショット
一枚のスライドが共有されている。
以下スライドの文章
方法
博物館の存在に親しんでもらうための仕掛けとして、博物館資料を使った子どもワークショップを実施し、その中で「博物館の社会資源化」に必要な具体的な要素を見つけていく

博物館関係者向けの研修の実施
+
子どもワークショップの実施

子どもにターゲットを絞った理由は、子どもに合わせることで大人にもその成果を応用できると考えたため

西澤さん:まず、子どもを対象としたワークショップを企画しました。楽しいイベントを作り、そこに来てもらって、その中でどういうふうにしたらいいのかを学ばしてもらう。その中で博物館の社会資源として感じてもらうための要素を探っていくことを活動の方法として出しています。

それに加えて受け止める私たち側の知識や意識のトーンを合わせるための研修。

研修とワークショップの二本柱が私たちの活動の中心です。

研修は、他の施設の人権研修として一緒にやらせていただいたこともありますし、勉強会を開いてオンラインで公開して一緒に学ぶ研修などを行ってきました。アンガーマネジメント入門も面白かったですね。

竹村さん:そもそも博物館関係者の方々はまじめで優しい方が多くて、とっても尽くしてくださるんですけれども、そうではなくて、自分の底上げをするような研修がしたくてアンガーマネジメントの研修をさせてもらいました。自分の心に筋肉を付けるような感じの研修です。

西澤さん::心に筋肉!どんな感じの研修だったか、少し説明してもらえますか

竹村さん:怒りをコントロールする。障害者に対して「何で分かってくれないんだ」みたい」なので怒らないとか。やり過ぎて怒って投げ出したりつぶれないようになるための支援ですね。

西澤さん:これ結構面白い研修でしたね。

竹村さん:面白かったです。

西澤さん:これまで、いろんなワークショップをしてきました。例えば、博物館に放課後児童デイの子ども達に来てもらう見学会をやりました。博物館を回る時の楽しみ方や疲れ方、鑑賞の仕方を子どもから教えてもらうような感じの回でしたよね。

それから大阪のきしわだ自然資料館でワークショップをやりました。きしわだ自然資料館で飼育されている生き物(ウミウシ)を観察し、お話を聞いて、その後工作をする流れでやってみたんですけども、学芸員さんが気合を入れてずっと暑いウェットスーツでしゃべってくれてたのに、あんまり子どもがそこに反応しなくて、ごめんって思いました(笑)

西澤さんがzoomを介してオンラインでプレゼンしている様子のスクリーンショット
一枚の写真が共有されている。
以下写真の様子

4人の子どもたちがテーブルを囲んで「ウミウシの海をつくろう」ワークショップを体験している様子の写真
以下写真内の文章
「ウミウシの海をつくろう」@きしわだ自然資料館

竹村さん:実際の牛の骨を博物館からお借りして、それに触れてもらうワークショップと、観察と工作をしてもらうワークショップも開催しました。その時にワークショップの空間を、目に見えるところに不必要なものがチラチラ入らないようにするとか、見通し立てられるようにホワイトボードにスケジュール書いてみたりとか、優しく触れる、安全に触るための分かりやすいルール「指一本」ルールなどを作ったりしました。全員しっかり守れていましたね。

西澤さん:守れるんですよね。ちゃんとね。あと博物館でもない、いろいろな特性を持つ子どもが来るお寺で開催したワークショップもあります。

竹村さん:年間5回、6回ぐらい開催しています。

■活動の成果

西澤さん:これまでの活動での成果として、これから発達障害を持っている子どもたち向けにプログラムを作成する際に踏まえておきたい、おすすめポイントをご紹介します。

1.目に見える支援をちりばめる

1-1.スケジュールの可視化

まずはスケジュールを可視化することです。今日の流れと何が起きるかということを絵やカードにして、いろんな場所に置いておくようにしています。口だけで説明するのではなく「1,2,3,4」と数字で今から何をするのかをわかるように絵で示すようになっています。

1-2.禁止やルートの明確化・可視化

立ち入り禁止区域を明確にするために床にピンクのガムテープを貼って「ここから先は入らないでね」と書いておきます。これはとても効果がありました。また、区切り線を貼ることで「青の線からこっちでお話をきくよ」と言っておくと、ちゃんと守ることができます。自然にその流れができるというのは結構びっくりしました。あと、ルートも同じように床に貼ります。口で説明するだけではなく下を見たらわかるように。実際に駅などでも乗り換えの際は下にルートがありますよね。

1-3.文字への配慮

あと、時計もデジタルとアナログどっちも用意します。どちらの読みやすさが勝る子が来るか分からないので、どちらにも対応できるようにということです。

2.いろんな感覚のチャンネルを仕込む

2-1.さまざまな感覚を使う

また、プログラムが長い場合は、その間にいろいろな体験ができるように気を付けています。

一例を挙げると「そのまま見る」、「拡大して覗く」、顕微鏡で見たり、ルーペで見るという、いろんな解像度で見ることですね。「触る」ことは、実際に手に取り、感触で学ぶこと。「聞く」、「話す」では、お話を聞けるように紙芝居をしたり、声をなるべく出してもらえるように質問したりとか、積極的にお喋りするようにしています。他にも「匂いを嗅ぐ」、「読む」などがあります。

2-2.時間制限をかけない

時間制限をあまりかけないことも大切にしています。自分のペースで遊んだりしながら、また戻ってくることもOKという空間にしています。

3.自分で選ぶ

子ども食堂の取り組みをされているお寺でワークショップをさせていただいたときに、障害があったり、経済的に厳しかったりする家の子どもたちには、何かを自分で選ぶ機会が非常に少なくなる。「考えて選択する」行動を子どもの頃にたくさん積み重ねていることがすごく大事だと教えてもらいました。そのため、私たちのワークショップでは、「たくさんの中から選ぶ」体験がいっぱいあるようにしています。例えばカレーをテーマにしたワークショップでは、自分たちが匂いを知りたいスパイスを選んで、嗅げるようにしました。また、万華鏡のときはさまざまな色紙や中に入れるものを自分で選んで作れるように用意しています。

小さくてキラキラしたものは、子どもは好きですが、大人にとっては散らかるしなくすしで家に置きたくない。そんな事情のあるなか、こうしたイベントで機会を提供するのは良いことだとコメントもいただいています。

4.「ひとりで楽しむ」「みんなで楽しむ」

また、みんなで見るのと、ひとりで没頭するというのはまた違う楽しみ方なので、そういった「ひとりで」と、「みんなで」がどっちも同じ空間でできるようにしています。先ほどの「読む」は一人で楽しめる参加の仕方ですね。

5.大人も楽しむ

竹村さんがzoomを介してオンラインでプレゼンしている様子のスクリーンショット
一枚のスライドが共有されている。
カレーをテーマにしたワークショップの様子が収められた写真と文章の記載がある。

以下文章
大人も楽しむ(一緒に、別々に)
親子で同じ/ちがう作業をする中で
子どもから意識が離れる瞬間を作る(=家族支援)

竹村さん:私たちのワークショップは大人も楽しめることを目標にしてるので、同じものを作ってもらうこともありますし、大人だけスペシャルなものを作ってもらうこともあります。子どもたちからちょっと意識が離れる瞬間を作ることを、家族支援として意識して作っています。大人が楽しいと思ってくれたら、連れてきてくれる機会も増えるのでとても大事な機会だと思ってます。

6.体験をつなぐ

ワークショップは一期一会なので、一回出会った体験が後にもずっと続いてほしいと思っています。イラストいっぱいの「ものしりブック」とか「豆知識ブック」みたいなものを作って、家に持ち帰ってゆっくり体験を反芻できるよう、お土産で渡すようにしています。イラストのぬりえができるようにしているのは、愛着を持たせて捨てられにくくする工夫です。

7.社会資源をつなぐ

博物館を社会資源として利用していただきたいので、ワークショップには私たちの関わる博物館のお知らせやパンフレットを持っていって渡したり、図書館や他の施設のチラシも渡すこともあります。ワークショップをきっかけとして、他の社会資源の利用につながるような取り組みも行っています。

■参加者の感想

参加者の感想をご紹介します。

  • 線引きなどスリッパの置き場所など目に見える支援があって参加しやすかった、タイムスケジュールなども良かった(保護者)
  • 発達障害があるとなかなかイベントに参加するのがハードルが高いので今回のイベントはとてもありがたいです(保護者)
  • 見ているお子さんが自然科学にすごい興味があって科学館にもよく行ってるようだ。でもなかなか触れるものが少ないので触れるイベントがあるのがとても嬉しい(児童デイ職員)
  • 親以外の大人との、あるいは先生とか学校の先生とか幼稚園とか保育園の大人の人以外の大人とのコミュニケーションしてる様子が良かった(児童デイ職員)
  • 初めてのスタッフの方とも楽しそうに過ごしていたので新鮮でした。(児童デイ職員)
  • 好奇心がすごい強い子で、実験などやりたがるんですが人の指示に従うのが苦手。思い通りにいかなかったり、あと「それやっちゃダメでしょ」とか言われたりとか、いろんなところがチョロチョロするので強く怒られたりするとパニックになってしまう。でもこのお寺のワークショップの時は、走りたかったら走り回れるし、たくさん手に取れるものがあって、すごく落ち着いて行動してくれた。(保護者)
  • 安心して時間が過ごせました(保護者)

■まとめ

博物館を安心して楽しんでもらうためのおすすめポイントをご紹介します。

1.研修しよう

障害者への対応がバラバラにならないように、職員さん警備員さん、清掃員さん、友の会、ボランティアなど博物館に関わるさまざまな立場の人が受けられる研修の機会を提供して理解と知識のトーンを揃えるということが大切です。

各自治体に発達障害者支援センターがありますので、そこの研修制度なども利用することができます。

2.広報を見直そう

水族館や動物園は行ったら楽しいイメージがありますが、まだまだ博物館は「うるさくして、怒られてしまうんじゃないか」「嫌な思いをするんじゃないか」と思っている人が多いので、ぜひ来て欲しい、ぜひ楽しんでほしいし、こんな方法で楽しめるよっていうメッセージをもっと出したらいいと思っています。

・きしわだ自然資料館の取り組み
西澤さんがzoomを介してオンラインでプレゼンしている様子のスクリーンショット
一枚のスライドが共有されている。
イベントのチラシの写真と、子のを収めた写真と文章の記載がある。
以下文章
てこぽこさんと博物館が近づくと博物館にとってもメリット
きしわだ自然資料館
大阪府下の放課後児童デイのリストを参考に2019年秋の特別展の招待券とチラシを送付
→初めて来館する団体も含め会期中に約50団体が来館
招待券利用は12団体
「資料館ていうからもっと難しいところと思ったけど、すごく楽しい」
「ここは長いこといても、怒られないね」
入館者増に繋がり、その後の定期的な利用団体にも。口コミで新しい団体も来館した。
児童デイ側からは新しい場所に不安を感じる子どものため、招待券で下見にも来られると好評
▶︎年に数回のWSを共同で実施。「てこぽこタイム」の導入や空間作りに配慮してくださるように

その工夫の一つとして、先ほども紹介したきしわだ自然資料館の事例を紹介します。2019年に大阪府下の放課後等デイサービスに、招待券を入れた企画展チラシを送ったところ、なんと新規を含め50団体が来館したそうです。うれしかった感想として「資料館って名前だからすごい難しいところかと思ったけどめっちゃ楽しかった」っていうのと、あと「子どもがここで長いこといても怒られないね」というものを教えてくれました。招待券付きのチラシを送ることで、「ここはウェルカムですよ」というメッセージを発信できるし、入館者が増える事は博物館にとってすごくシンプルにいいことですよね。そのあと、定期的に利用してくれるようになった団体もあったそうです。

・Ledesoneとの取り組み

活動を進めていく中で、博物館があまりに知られていない、そもそも来てもくれていないということがわかってきましたので、来てもらうための工夫として、今回呼んでくださったハッタツソンを主催しているLedesoneさんと一緒に動画のガイドを作っています。ちょっと動画がまだできてないので公開できないんですけれども、駅から博物館にたどり着くことを目的に作っています。
現在公開中 

西澤さんがzoomを介してLedesoneとの取り組みについてオンラインでプレゼンしている様子のスクリーンショット
一枚のスライドが共有されている。
Ledesoneのロゴと活動の記録写真等が掲載されており、文章の記載がある。
以下文章
博物館に行くまでガイド作成中
(ユニバーサルガイド、アクセシブルルート ・・・呼び方検討中)

Ledesoneさんといっしょに、「初めて行く店舗や施設に行くときにどういうことがしんどい、または不安ですか」というアンケート調査をさせていただきました。この結果の「どこを目指していくかの外観写真」と「行き方を解説した動画があるといいです」という意見を受けて、動画を作ろうということになりました。もしこのアンケート調査に興味がある方はLedesoneさんのホームページもしくはメールでお問い合わせいただければ幸いです。

3.声をききとる仕組みを作ろう

合理的配慮を一緒に考える仕組みを作ること。おそらく合理的な配慮と言われた時に「誰に対してどう合理的にしたらいいか」悩むこともあると思います。Aさんの求めていることと、Bさんの求めていることは違うこともあるかもしれない。でもそれでもこの空間を使ういろんな人の声を聞くことで「これを用意すると良い」というのが出てきたりすることがあります。なので、そういう声を聴けるための仕組みを作ったらいいなと思います。

また、当事者の意見は時間の余裕があったり少人数であるほうが拾いやすいし観察しやすいです。個別の対応ができるよう、空間や時間配分の見直しなど、既存イベントや子ども向けプログラムを見直してみていただきたいと思います。そうすることによって障害のあるなしにかかわらず、プログラムの精度や満足度も向上します。

4.博物館に福祉職を置こう

竹村さん:博物館に福祉職を置いてもらうのが私の夢です。例えば学校に福祉職なんてって思われていたかもしれないけど、今はスクールソーシャルワーカーが結構当たり前にいたりしますよね。そういう人たちがいることで「自分がいてもいいんだな」っていう空間作りの第一歩になるんじゃないかなと思います。

5.いろいろな団体とのつながり

私たちの活動は始まったばかりですが、さまざまなところで博物館と当事者をつなぐ試みが行われて、いろいろな団体が活動しています。私たちも博物館だけでなく、動物園、水族館などの場所をもっと社会資源として使ってもらうために、いろいろなところとつながっていけたらいいと思っています。そのための第一歩として、一般社団法人として登記をしました。これから一緒に活動してみたいという団体さんなどはぜひご連絡いただければと思います。

てこぽこさんとはくぶつかん museum.tsunagu@gmail.com