ハッタツソン1dayワークショップbySmartHR〜「伝わりやすさ」と「働きやすさ」の仕組みづくり〜イベントレポート
発達障害の視点、経験、感性を活かして新しい商品やサービス、仕組みをインクルーシブデザインの視点でともに考えていく「ハッタツソン1dayワークショップ」。どんなイベントだったのか?レポートをお届けいたします!
「ハッタツソン1dayワークショップ」は、株式会社SmartHRをメインスポンサーに迎えて、「「伝わりやすさ」と「働きやすさ」の仕組みづくり」というテーマをもとに、発達障害のある当事者の方とチームを組んで対話をしていきながら考えていくワークショップ。
東京・六本木にある、株式会社SmartHR 東京本社のイベントスペースを会場に、参加者の皆さんをお迎えし、SmartHRの社員さんと共に開催いたしました。
メインスポンサー: 株式会社SmartHR
「労働にまつわる社会課題をなくし、誰もがその人らしく働ける社会をつくる。」をミッションにクラウド人事労務ソフトなどを提供する。
当日の流れ
株式会社SmartHR東京本社の一室、集まってくださった参加者の皆さんの和やかな雰囲気と共にイベントがはじまります。
まずはじめにSmartHRについての紹介を、SmartHRのMaihaさんにしていただき、つづいてハッタツソン及び運営会社Ledesoneや他のスポンサー企業についてもご紹介させていただきました。
紹介スピーチの後には、ハッタツソンが「グランドルール」として、大切にしているルールをお伝えしました。
- ご自身の想定外のアイデアを歓迎しましょう!
- 一つのアイデアに対して「どんな懸念点があるか?」ではなく、「どうやったらできそうか?」で考えてみる!
- 本企画はワークショップ参加者全員にとって理想のアイディア出しをする企画です!当事者に優しくしましょうという企画ではありません。
その後は、いよいよ対話がはじまってゆきます。
参加者のみなさんには、運営からお伝えした6チームごとのテーブルに分かれていただいていました。まずはアイスブレイクで緊張をやわらげ、お互いについてのストーリーシェアをしていただきました。
ひとりひとりが「これはチームにシェアしたいな」と思える範囲での自己紹介をしていただき、「あるあるカード」を使ってご自身の困りごともシェアしていただきます。お互いのことを知っていくことで、会場の空気が楽しげな様子で満たされていきました!
各テーブルに配布したワークシート3種類と、あるあるカード
アイスブレイクの後は、いよいよワークショップの本編メニューへ。
まず15分での「ひとりシンキング」ワークです。
これまで働く上で、「自分の考えが相手に伝わりにくい」「相手の伝えようとすることが自分には理解しにくい」といった困りごとはありましたか?
問いに対して、ゆっくりとひとりで体験を思い出していただくワークです。配布したワークシートの1枚には「困りごとが起こりそうな状況」が記載してあり、そこからも発想を広げていただけたのではないかと思います。
多様なバックグラウンドの参加者の皆さんそれぞれの経験を、ワークシートに書き出していただきます。ワークショップでは、手書きでの記録よりパソコンやスマホのほうが都合がいい方も自由にお好きなツールを使ってもらえるようになっています。
ディスカッションする参加者の皆さん
ひとりシンキングタイムで書き出した内容を、それぞれのグループ内でメンバーにシェアしていただき、更にそこからテーマをひとつ選んでいきます。
「この体験が、もし違った形になれば働きやすくなるのではないか?」と、アイディアに繋げる視点を持ちながら、各グループで対話を重ねていきました。
当日のワークショップと並行して進んでいったグラフィックレコーディング
会場では、ワークショップに並行して、模造紙を張り出しグラフィックレコーディングを行っていました。各ワークの休憩時間に自由に写真を撮影していただいたり、SNSにもアップしていただけるようになっています。
今までどんなアイディアが出ているのかをグラレコで振り返ったり、テーマについてもう一度考えたり、その後のワークにも活かしていただきました。
休憩を挟みながら2時間ほどのワークショップが終了!
ワークショップ中ずっと参加者の皆さんでの対話が盛り上がり、この後の交流会も賑やかになりました!
参加者の感想
参加者の方が当日の感想をレポートでまとめてくださいました
又、参加していたSmartHRの社員さんも「2023年10月のSmartHRとアクセシビリティ」というnote記事で感想を言及してくれました。
SmartHRのMaihaさんからコメントをいただきました!
まず、参加者として楽しかったです!社員にもこのような機会を提供できてよかったなと思います。参加者の声からもあがっていましたが、ワークショップとしてはまだ未完成のような印象を受けました。例えば、ワークショップ参加者の期待値調整をしたり、ワークショップのゴールが提示できているとよかったと思います。時間配分やワークショップの構成等が改善され、より持ち帰るものの多いワークショップになることを期待しています。
株式会社SmartHR
プログレッシブデザイングループ
アクセシビリティスペシャリスト 坂巻 舞羽 氏
※所属・肩書きは開催当時のものです
スポンサー企業
また、今回は以下の企業にもスポンサーになっていただきました。
株式会社インフォアクシア
2004年10月の設立以来、主に大手企業Webサイトのアクセシビリティ向上をサポート。
WCAGやJIS X 8341-3など、Webアクセシビリティのガイドライン・規格の策定にも参画している。
ユーポス
関西を中心に車買取専門店として店舗展開しています。
U-POHSの由来は、User主義のU、YouのスラングとしてのU、Used CarのUです。
お客様からは商品を頂き、 お金をお支払いするという流れが通常の流通形態と反対のため、Shopの文字を反転させ、『U―POHS』としています。
フェルマータ合同会社
フェルマータ合同会社は、発達障害当事者のアイデアから生まれたタスク管理アプリ「コンダクター」を開発しています。
IT技術とデザインの力で、人々が能力を発揮できる環境や教育を創っています。
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