大阪で開催された支援教材・グッズ体験会「できるびより」に参加してきました!


2024年9月29日、大阪で開催された「できるびより」の支援教材・グッズ体験会に参加してきました。このイベントは、発達特性のある子どもたちに役立つ教材や道具を実際に体験できる貴重な機会でした。会場には、子どもたちが学習や日常生活で「できた!」という成功体験を得られるよう工夫された教材が多数展示されていました。

特に印象的だったのは、教材を手に取った瞬間に「これは子どもたちにとって非常に使いやすい」と感じたことです。感覚を刺激する教材や、視覚や触覚に訴えるアイテムなど、多様なニーズに対応する製品が揃っていました。

できるびよりとは?

「できるびより」は、子どもたちの「できた!」という成功体験を増やすことを目的としたブランドで、株式会社オフィスサニーが運営しています。今回の一般向けの体験会はクラウドファンディングの支援を受け、大阪で初めて開催されました。


≪できるびよりクラウドファンディングプロジェクト》「大阪府大阪市」で【できるびより支援教材・グッズ体験会】を開催します。|できるびより

≪できるびよりクラウドファンディングプロジェクト》「大阪府大阪市」で【できるびより支援教材・グッズ体験会】を開催します。 | 子ども学習支援【できるびより】

2024年2月に達成したクラウドファンディングでご支援いただいた資金を元に、全国8都市で開催する【できるびより支援教材・グッズ体験会】の6都市目は「大阪府大阪市」で…

展示されていた製品について

できるびよりが製造しているオリジナルの文房具や様々な文房具メーカーが製造している発達特性のある子ども向けの文房具なども展示・販売されていました。

書くのをサポートする「魔法のザラザラ下じき」

この画像は、文字を書く練習に役立つ商品を展示したコーナーの様子です。複数の文具アイテムが並んでおり、「魔法のザラザラ下じき」や「サラサラタッチ」という文字が目立ちます。展示された商品の一部は、下敷きを使うことで文字が書きやすくなることを強調しています。また、子ども向けの書き取り用ノートが開いており、鉛筆で「あ」「い」などの文字が書かれています。自由に試し書きできる旨の案内も表示されています。

「魔法のザラザラ下じき」は小さなブツブツが加工されている下じきで書くときに滑らないようになっているので、正しい運筆の習得をサポートし文字書きに必要な運筆力を育てくれる下じきです。

この画像は「魔法のザラザラ下じき」のパッケージが並んでいる様子です。黄色いパッケージには、「擦(す)れられ美文字が手に入る。」というキャッチフレーズが書かれており、筆記時に滑りにくくすることで、綺麗な文字を書くサポートをすることが強調されています。製品の特徴として、書き心地を良くするために「ザラザラ加工」が施された下敷きが含まれており、さまざまなサイズのものが販売されていることが示されています。

大人向けのバージョンも発売されていました。

魔法のザラザラ下じきについて|できるびより

魔法のザラザラ下じき | 子ども学習支援【できるびより】

魔法のザラザラ下じきのページ|できるびよりは、<株式会社オフィスサニー>が運営する、児童発達支援を作業療法の観点から発信するサイトです。

読み飛ばしを防止する「リーディングトラッカー」

この画像は「楽よみ!しおり」という子ども用のリーディングトラッカー(しおり)の展示と紹介がされている様子です。音読が苦手な子ども向けに、読みやすさをサポートする道具として提案されています。商品説明には、同じ行を何度も読んでしまう子どもにおすすめと書かれており、1枚500円(税別)で販売されています。また、展示された本の中には、実際にリーディングトラッカーが挟まれており、使用感を試せるようになっています。

「同じ行を何度も読んでしまう」や「いつの間にか別の行を読んでしまう」などをサポートするためのリーディングトラッカーで子ども用として「楽読み!しおり」やリーディングトラッカーの体験コーナーもありました。

この画像は「リーディングルーラー」(リーディングトラッカー・魔法の定規)の説明と実際に試してみるための用紙です。カラフルなリーディングルーラー(透明な定規)が上に置かれており、文章を追いやすくするために使用されることが示されています。「実際にこの紙に乗せて見え方を試してみましょう」と書かれており、リーディングルーラーを実際に体験できるようになっています。

楽よみ!しおりについて|できるびより

楽よみ!しおり | 子ども学習支援【できるびより】

楽よみ!しおりのページ|できるびよりは、<株式会社オフィスサニー>が運営する、児童発達支援を作業療法の観点から発信するサイトです。

発達障害のある人の声を元に作られた「mahoraノート」


この画像は「mahora(まほら)ノート」の商品紹介ページです。表紙には、発達障害当事者の声を元に作られた「目にやさしいノート」として、視覚的な配慮や使いやすさに関する説明があります。また、ノートの中紙は選び抜かれた国産紙を使用しており、反射を抑えて目に優しく、消しゴムで消した際にも紙がクシャクシャになりにくい点が強調されています。ノートのカラーバリエーションとして「レモン」「ラベンダー」「若草(ミント)」の3色が紹介されています。

Ledesoneが開催している「ハッタツソンフェス」にも出演・出展していただいたことのある、発達障害のある人の声を元に作られたノート「mahoraノート」のシリーズも展示されていました。

発達障害の視点を取り入れた「mahoraノート」ができるまで|レデマグ

発達障害の視点を取り入れた「mahoraノート」ができるまで

「mahoraノート」を制作する大栗紙工株式会社の大栗さんと当事者としてノートの制作に関わった元村さんの対談の様子をお届け

他にも様々な製品やグッズが展示

今回紹介した製品以外にも、数多くの支援教材や文房具が展示されていました。一般向けの文房具でも、発達特性を持つ子どもたちに役立つものが多く、広いニーズに対応していることを感じました。

最後に

今回の体験会を通じて、発達支援における教材の多様性と重要性を改めて実感しました。「できるびより」の教材は、発達特性のある子どもたちに「できた!」という達成感を提供するだけでなく、学習や日常生活をより楽しくするツールとして非常に有用だと思います。

また、一般向けの文房具でも、発達特性を持つ子どもたちにとって使いやすい製品があることに気づかされ、今後の製品開発において大きな可能性を感じました。