発達障害当事者を交えたアクセシビリティ座談会の開催

クライアント:株式会社電通デジタル
実施時期:2024年2月
ひとりひとりが過ごしやすい社会の実現のために「周囲からは見えづらい困りごと」を知るー発達障害当事者をお迎えしての座談会の開催ー

実施概要

国内最大規模の総合デジタルファームとしてデジタルマーケティングやDX支援等を提供する株式会社電通デジタル様(以下、電通デジタル)にて、発達障害の当事者を交えウェブサイトやデジタルコンテンツ等の困りごとなどをお伝えする座談会の企画・実施をしました。

実施背景

電通デジタルでは、2023年よりウェブアクセシビリティ診断、診断に基づく改善提案、デザイン・実装支援、運用支援を一気通貫で行う「ウェブアクセシビリティプロジェクト」を開始し、多くの企業や団体のウェブサイト診断や勉強会を開催。その中で想定していたより多くの特性、利用環境があることを知り、誰もが使えるウェブサイトを増やしていくには、ガイドラインの基準を満たすだけでなく、想定の幅を広げて対応していくことが大事と考え障害のある当事者による座談会をご依頼をいただきました。

実施内容

発達障害の中でも特にウェブサイトやデジタルサービスに困り感を持つLD(学習障害・限局性学習症)の特性を持つ当事者3名による座談会を提案し実施しました。

登壇メンバー

Ledesone(レデソン)より3名の当事者メンバーが講師を務めました。

Ten:代表・インクルーシブデザインプランナー
LD(主に書字障害)、ADHDの当事者

ミー:学生インターン
LD(主に読字障害)の当事者

大西あかね:リードユーザー
LD(主に算数障害)、ADHDの当事者

当日の内容

発達障害や各特性に関する解説と、3名の当事者によるウェブサイトやデジタルサービスを中心に、日常生活での困りごとについて話しました。

スライドのタイトルは「デザインの違いによる見えやすさ」。
左右に2つのイラストがあり、どちらもWebサイトの記事一覧ページ。

左のイラストのWebページにはサムネイル写真が2列2段で表示され、それぞれの写真の下に記事タイトルと公開日(2024.2.24)と記載されている。

左のイラストの下には、次のようなキャプションが書かれている。

・どこからどこまでが記事コンテンツなのかが分かりづらい
・違う記事の文字なのに混ざりやすい
・数字の羅列に見えてしまい日付が分かりづらい

右のイラストのWebページにもサムネイル写真が2列2段で表示され、それぞれの写真の下に記事タイトルと公開日(2024年2月24日)と記載されている。各記事の写真、記事タイトル、公開日は枠で囲まれている。

右のイラストの下には、次のようなキャプションが書かれている。

・枠をつけることによって記事が独立して認識され選びやすい
・日付を日付として認識がしやすい

当事者の声を元に実際のデザイン例を出しながらどういった形で困りごとが発生するのかなどを紹介しました。

電通デジタルのオウンドメディア「Knowledge Charge」にて紹介した当事者の困りごとの実例や担当者の感想が掲載されています。

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